「・・・七海?全然 箸が進んでないけど・・・煮物口に合わなかった?」食事を始めてから10分ほど経っても、まだ眠気が取れきれずぼーっとしていた俺に兄が心配そうに声をかけてくる。「・・・え、ああ、平気。」それに生返事を返すと、すかさず弟が口を挟む。「なな兄、さっきから全然食べてないよ!もしかして調子悪いの?病院いく?」きゅーん、と子犬のように目を潤ませて心配そうに見つめる忠実。犬だったら耳がへにゃりとなっていそうなほど眉を八の字にして俺を見つめている。「七海君、大丈夫?学校、休んでもいいんだよ?」そしてさらに、今まで黙っていた父までもが俺を気遣わしげに見つめてくる始末。・・・ちょっと、眠気が覚めてないだけでこの心配・・・。過保護すぎるだろ!「あ、のさ、別に調子悪いとかじゃないから。大丈夫。ちょっと眠かっただけ!兄貴の作った煮物、美味しいよ!」慌てて、この三人に大丈夫だと主張して、ようやく納得したのか食事を再開する3人。・・・すげぇ、疲れるんだけど・・・。こう、目に見えて家族から甘やかされるのって何か腑に落ちないんだよなぁ。けれど、こうやって甘やかされて育てられた結果なのか、何なのか、俺は何故だか父さんに甘いらしい。多楽士コンドーム 超薄型
自分では自覚がないので分からないけど。俺は断じて父親に甘えたいバカ息子とかじゃなく、純粋に父親を慕っている。ただ、父さんがあまりにもぼえぼえしてて、ちょっと天然が入ってて、優しくてカッコイイから、その、放っておけないんだ。それを友人に以前話したら「お前、それをファザコンって言うんだよ!」とつっこまれた。失礼な。まぁ、違うと言い切れないから切ないんだけど・・・。俺が父に甘い原因は父自身にあると俺は思う。父は30代後半とは思えないほどの美形で(たまに本当に血がつながっているのか疑問に思うことがある)、しかも物凄くおっとりした性格。会社社長とは思えないくらい物腰が柔らかいし。でも、これを父をよく知る長年の友人であり、父の秘書である松永さんに言うと大爆笑される。何でも、昔の父は相当悪かったらしい。松永さん曰く「ヤクザか殺し屋にでもなればよかったのに」らしい。父が今のように性格が丸くなったのは俺が生まれた頃あたりからなのだとか。それを松永さんから聞いたとき、俺は純粋に2人目が生まれて家族の大切さがさらに分かったから優しくなったんじゃないですか、と言った。すると松永さんは腹を抱えて笑い出して「なぁ、七海。面白い事教えてやるよ。弘人の嫁が1人目を生んだ時、弘人が周りに何て言ってたか知ってるか? ―――不慮の事故で女が孕みやがった、って言ってたぜ。」楽しそうに言った松永さんに俺は衝撃を受けたのを覚えている。きっと松永さんは俺をからかったんだろうけど、冗談にしてもたちが悪い。本当に、何で父はあんな性格の悪い人を秘書になんかしたんだろう。と、まぁ、俺は松永さんの話を全く信じちゃいなかった。「・・・ごめん、七海。俺、もう我慢できないんだ。」
・・・何、この状況。それは、ある休日に起こった。その日は、忠実が部活で朝早くに出かけ、更に父が突然仕事が入った、と会社に行ってしまい、兄貴と2人で昼食をとり、のんびりリビングで寛いでいたはずなのに・・・何故、俺は兄にソファーの上で押し倒されているのか。「・・・兄貴?あの、重いんだけど・・・。」どいてくれ、と兄貴の身体を手で押すも、びくともしない。優男な雰囲気の癖して、兄貴は意外と力が強い。「・・・七海、お前が可愛くて仕方がないんだ。もう、我慢できない・・・愛してるんだ。」そう言って切なそうに眉を寄せる姿は、さすが高校時代モデルの仕事をしていただけあるな、と関心せずにはいられない。けれど・・・頭、大丈夫かコイツ。「・・・はぁあ!?ちょ、変な冗談やめろって、兄貴っ!」必死に兄貴の下で暴れるんだけど、非力な俺ではどうにもならない。「・・・冗談なんかじゃないよ、七海。ずっとお前が好きだった。」「・・・好きだったって、俺達兄弟じゃねぇかよ!!おいっ、服、脱がすな!!!」何て事ぬかしてんだ、バカ兄貴!目を覚ませ!と必死に叫んでいたその時、ドサッ・・・リビングの入り口で、何かが落ちる音がした。そこには、部活動カバンを床に落とし、放心したようにこちらを見つめる忠実の姿があった。「・・・忠実、お前、部活は・・・?」ちっ、と舌打ちしながら視線だけを忠実に向け問う兄貴。「・・・今日は、午前で終わりだよ。・・・それより、何やってるの、カズ兄。」そりゃそうだ。実の兄弟がソファーでこんな体制で組み合っているのだ。驚かないわけがない。いい所に帰ってきてくれた、忠実!このアホ兄貴をどうにかしてくれ!俺がそう叫ぼうとした瞬間、忠実は恐ろしい形相で兄貴を睨みつけながら、怒鳴った。「ずるいよ、カズ兄!!抜け駆けは絶対なしだって約束したじゃないか!!!」・・・え?「俺だって、ナナ兄に触りたいの我慢してたのにっ!誰も居ないとき狙ってナナ兄に手出すなんて最低だよ!!」そう言いながらズカズカと俺と兄貴が居るソファーに向かってくる忠実。「ふん、油断してたお前が悪いんだろう。それに、俺は約束なんかした覚えはないぞ。邪魔が入らないこんなチャンスを逃すわけないじゃないか。」多楽士コンドーム カラー型
・・・頭がくらくらしてきた・・・。「・・・カズ兄ばっかりずるい!俺もナナ兄に触るっ!!!」・・・何でそうなるんだよ!?「おい、兄貴っ、忠実、冗談はもうやめろっ!」俺は必死に手足をばたつかせて俺に乗っかっている兄貴を振りほどこうとした。しかし、兄貴の手が俺の手を簡単に封じこめ、挙句に弟の忠実に足を押さえつけられ一切身動きが取れない状況に陥ってしまった。「おい、忠実。お前は邪魔だ。向こうに行ってろ。」「ふざけた事言わないでよ、カズ兄こそ、邪魔だよ!」何なんだよ、こいつら・・・急に、何でこんな事・・・「も、う、やめ・・・っ」俺がパニックに陥りかけたその時、リビングの端からのんびりとした父の声が響いた。「お取り込み中申し訳ないんだけど。」この状況を見ても、いつもと変わらない父ののほほんとした態度に俺は泣きたくなった。「・・・父さん、会社・・・」驚いたように眼を見開く兄貴に、同じように忠実も驚いていた。「仕事が思いのほか速く片付いてね。・・・それより、七海を放しなさい、和巳。」いつもの穏やかな口調なのに、絶対に逆らってはいけない雰囲気を出している父に、さすがの兄貴も逆らう事ができなかったのか、俺の上から身体を離した。「・・・七海、こっちにおいで。」父が、余りにも優しく、ふわりと笑ったから。俺は、半泣きで父の元へ足をもつれさせながら走った。縋りつくように父に抱きついた俺を、父が優しく抱きとめてくれた。そして、到底今までの父とは思えないような凄みのある形相で、父が兄貴と忠実を睨んで言い放った。
「・・・自由にさせていれば、ふざけた真似しやがって、ガキ共が。」・・・え?父さん・・・?今まで聞いた事もない低い声を発する父に、驚いた俺は、ばっと顔を上げた。「・・・と、さん・・・?」俺が怯えているのが分かったのか、父はさっきとは打って変わって優しい表情で俺に微笑んだ。「ん?どうしたの、七海君。」兄貴達を相手にするのとは、全然違う優しい声色に俺の頬が熱くなるのが分かった。「真っ赤になった。可愛いね。」なんて耳元で囁く父さん。「ちょっ、耳やぁ・・・っ」「七海君は耳が弱いんだね。」なんて嬉しそうに呟くから。俺は、兄貴達に手足をつかまれたときみたいな抵抗なんて全くできなくて。そんな俺を嬉しそうに見つめた後、父が急に俺の身体を抱き上げた。「え、父さんっ!?」吃驚する俺に、優しく笑いかけて、それから父は視線を悔しそうに唇を噛んでいた兄貴達に向けた。「金輪際ふざけた真似はするな。七海は俺のものだ。今度、七海に触れたら・・・殺すぞ。」そう言い放つ父の表情が今まで見たこともないくらい怖くて、支配者の瞳で睨まれた兄貴と忠実の身体が恐怖に震えた。余りの恐怖に、2人の膝がガクガクと揺れていたのを見て、俺はようやく松永さんの言葉が事実だった事を理解した。
そして
抱きかかえられたままの俺は、何故かそのまま父の寝室まで連れて行かれてしまった。それから、優しくベッドに降ろされた。「・・・どうして抵抗しないの?和巳たちにされてたときみたいに抵抗しないと、襲うよ?」いいの?と聞いてくる父に、今日一日で許容量を遥かに超えてしまっている俺は、父の言っている事の大半を理解しないまま、それでも、父になら何をされてもいいと思ってしまっていた。「・・・七海、可愛いね。」余りにもいろんなことがありすぎて。余りにも兄貴と弟に言われた言葉の数々にショックを受けすぎて。だけど、父のこの優しい表情をみた瞬間 ―――すごく安心したんだ。「・・・ひどいこと、しない?」「しないよ。俺が七海に酷い事した事あった?」クスクス笑う父に、ドキドキしてしまって。「・・・父さんなら、いいよ。」「愛してるよ、七海。」多楽士コンドーム 潤滑型
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